安心毛布があるかぎり

KAT-TUN、NEWS、ジャニーズWEST中心ジャニオタ・俳優オタの雑記です。

ウーマン・イン・ブラック観てきました(ネタバレ注意)

8/9と8/23に岡田将生さん、勝村政信さんの舞台『ウーマン・イン・ブラック』を観てきた。
将生くんの舞台は皆既食以来、勝村さんは冬眠する熊以来で、とても楽しみだけれど、ホラーという点が少し心配で…。恐る恐る行ってみたら非常に面白かった!

物語の舞台は英国。中年の弁護士キップスが、自分が若い頃に体験した恐ろしい出来事を家族に打ち明けたく、若き俳優に話を持ちかけたところ、芝居仕立てにすることを提案される。
若き俳優がキップスを、中年のキップスが当時出会った人々を演じることになり二人の芝居にも日を追うごとにどんどん熱が入っていく…。(詳しくは公式サイトへどうぞ)

とにかく二人の演技が素晴らしい。
大掛かりなセットチェンジは無い。舞台は手前と薄い幕に仕切られた奥側の二面のみ。主な小道具は大人二人が並んで座れる位の藤製の箱、椅子数脚、ハンガー、数着の衣装。
これを二人が配置を変えたり、服を羽織り、眼鏡をかけマフラーを巻く。そういったもので列車や馬車に見立てたり何人もの役を演じ分けていく。声音や姿勢、動きで地主や馬車の御者を表現し、様々な風景を想像させてくれる。
若き俳優と中年キップスのやり取りはコミカルでクスッと笑わせてくれる。時には吹き出しそうになるのを堪えたりと大変。
アドリブも結構あるようで、ベントリー弁護士からドラブロウ夫人の話を聞く前や、地主のサミュエルに犬のスパイダーを借りる辺りは笑ってしまった。
最初に観た時はスパイダーを呼ぶ際、二人がム○ゴロウさん状態(笑)だったのが、23日は勝村さんがやたらいい声で「スパイダー!」と叫び、動いてくれないスパイダーを蹴る真似したり、将生くんはスパイダーを呼んだら自分の前を通り過ぎていったという演技をしたり。どちらも可愛かった…!(ちなみ犬はいない。全てそこに居る体で進む)
そうやって話と演技に引き込まれていくうちに私達観客の想像力は広げられ、そこへ絶妙なタイミングで効果音が入る。これが本っっ当に怖い!鳥肌立つわ。

パンフレットに日本には受け入れられやすいというようなことが書かれていたがその通りだと思う。
そもそも因縁があるわけでもないのに、その場所や物に関わっただけで恐ろしい目に遭う話は日本の怪談話やホラーで頻繁にみられるし(国によっては理解し難いらしい…)。
道具の見立てについても、日本の古典芸能ではある物を使って別の物に例えることも多い。落語も扇子を煙管や箸に例えたりする。全ては語り手の腕次第だ。これを二人で演じ続けるのは大変疲れるだろうなと察する。
しかし別に誰が悪かったわけではないのに無関係の子供達が亡くなるって酷いな…理不尽なところが救いようがなく怖い(ここが英国ぽい)。またオチが怖かった…。
また来年でも再来年でも再演してくれないだろうかと思った。

その他可愛かったポイントなど。
【8/9】
眼鏡をかけ咳払いをしたりボケる勝村さんを舞台端で笑いを堪え肩を震わせながら見てる将生くん。

【8/23】
・勝村さんが客席から舞台へ上がるシーンで台にぶつかったのかすぐに上がれず、将生くんが苦笑しながら「大丈夫ですか?キップスさん。早く上がって下さい」と腕を引いてあげていた。

・書類の束を括っている紐が解けず苦戦する将生くん。シリアスなシーンなので笑ってはいけない。焦る。ちょっと苦笑しながら頑張る。十字に結んである隙間から書類を強引に引き出そうとする。出ない(笑)。ほ、ほどけたー!(笑)と別の意味でもハラハラ。

どちらの日もカーテンコールは客席にお辞儀した後、向かい合わせで互いにお辞儀する(将生くんは特に深々)姿がほんわかして大好きでした。23日はカテコ3回だったかな。
黒い服の女性もお疲れ様でした。…え?そんな人出ていないって?…と書くと途端に怖くなるな…。


個人的には23日に窪田正孝さんが観劇してらして。
普通にしていても常に視界に入る席だったので変な緊張感を持って観劇してました(苦笑)。とても格好良かったー!ハットからサンダルまで全身黒コーディネート。ブレスレットは黒じゃなかったな。
それにしてもあんなに一人ふらりと入ってらっしゃるのね…ジャニだったら両隣関係者にしたり暗転ギリギリに入ってきたりなのに…とびっくりした。
変装一切してないから周りも気づいてるのに誰も騒いだりしなくて、ジャニの舞台もこうあって欲しいと思った。
そりゃあ内心はぎゃー!ってなるけど顔には出さずに穏やかな空間で楽しみたいものです。