安心毛布があるかぎり

KAT-TUN、NEWS、ジャニーズWEST中心ジャニオタ・俳優オタの雑記です。

太陽2068 観てきました。

作ったきり一度も使っていなかったカテゴリをやっと使えます。
7/23に太陽2068を観てきました。
バイオテロで拡散したウイルスにより、高い知能、老い難く強い肉体を得たが、太陽光の下では活動できなくなってしまった人間≪ノクス≫と、そうなる以前の「普通」の人間≪キュリオ≫の存在する世界。
10年前起きた事件で経済封鎖されていたある地区から物語は始まる。

と、いうような公式サイトの説明を読んだだけで観劇しました。
冒頭いきなりノクスの嶋が大変なことになるシーンで結構怖じ気づきました。怖かったです…。
設定としては小野不由美先生の『屍鬼』を彷彿とさせるわ…と思ってしまいました。なので小野先生の描写も思い出して余計震えました。

舞台装置、おおーという感じでした。
透明?なパネルの床の上に古びた家屋のセット。その床下には青いライトで照らされたスタイリッシュな家具が置かれていました。
残念だったのは席の関係でこの床下での演技が殆ど見えなかったことです。。ノクスの世界は殆ど見えなかった。
やっぱりあと何回か観に行きたかったなー。


SFということですが、色々身近でした。
差別、地域?格差、人口減少、肉親の情、感情・感覚などなど。
人口減少ってリアルですね。この減少に歯止めをかけるには一役もかえていないのでこの辺はすみませんとしか言えません(苦笑)。
ノクスは高い知能があっても感覚・感情というものが欠落?してしまうようで、こういったものも影響あるのだろうなあ。
舞台『中の人』でヒロイン夏鈴ちゃんが「”なんか”って感情があると思う。なんか良いとか、なんか好きとか(ニュアンス)」と言っていたのを思い出しました。
結(前田さん)が数年ぶりに会った母親に感じた気持ちはこれに近いのかな…。そう考えると言葉に表せないこの感情って大切だなと思う。
ノクスに必要なのはこれですよきっと。そんなもの不要と一蹴されそうですが。
父への想いと自分を捨てた母への想い、これからの自分のこと村(地区?)のことで葛藤する結は演じるのが難しかっただろうなと思います。
結がノクスになって皆に会いに来たシーンは結構辛かった。ノクスになれた娘を見て泣き崩れた草一さん…きっとキュリオの結であれば駆け寄ったと思う。
お父さんどうしたの泣かないでと。でもそれはしない。娘の幸せの為と思いながらも複雑だったのではないか。それがノクスになるということなのかなと泣けました。


話が進み鉄彦(綾野君)と森繁(成宮君)がどんどん仲良くなっていくのをハラハラしながら観ていました。
鉄彦の叔父の話は描かれなかったので最初から悪だったのか、10年前の事件が切欠でああなってしまったのか分からないけど、嶋と友達だったのにあの結末だったのであればそれは悲しいことで…。
そうなってしまったらどうしようとどきどきしながら迎えたラストには驚きました。ステージバックオープン!!!で鉄彦と森繁がにっこり笑いあってダッシュではけるという…!鉄彦の手には黒い傘。
話の途中で鉄彦が森重に太陽が当たらないように持ってきてあげて、そんなんじゃ意味が無いと言われた傘。
あれ、ノクスもキュリオも関係ないぜ!て言っているみたいで良かったなあ。
あれはあの劇場でやる意味がある。外の光を浴びる2人が、ノクスになるかキュリオでいるかの二択ではない新たな道を歩みだしたという感じがよく出ている。
共存というか…そういう妥協ぽい言葉ではなくもっと前向きな道を見つけてくれるのではないかという思いがした。しかも本人達がそれが自分達の使命と思っているのではなく、そうしたいからしてみたら良い方向に向かっていた…みたいになればいいなあ。
勿論叔父と同じ道を辿ってしまう可能性もあるわけだけどそれじゃ悲しすぎるので思考を止めずに歩き続ければ明るい未来が開ける…というのがいいなあ。
BGMのホテルカリフォルニアだっけ?あれがまた爽快。思わず拍手喝采喝でした。


オタ的感想としては。私は中段通路2列目だったので、綾野君が何度も通るたびに死にそうになりました。かっこよすぎる…!
客席がーっと駆け上がる時、綾野君速い速い!ナリも頑張れ!て思った(笑)。
あと、あっちゃんや蘭さんが舞台下で演技中、舞台上のナリは手首を固定させる器具辺りをいじくったり、綾野君は若干足をプランとさせ、ズボンの裾を膝まで捲り上げていて可愛かったです。
カテコも最後に黒(ナリ)と白(綾野くん)が舞台袖に分かれてお辞儀して〜ていうのが可愛かったです。なにあのコンビ可愛いよ!
は〜幸せでした!!もっと一人ひとりのこと書きたいけどもういい加減だらだらしてきたのでこの辺で。