安心毛布があるかぎり

KAT-TUN、NEWS、ジャニーズWEST中心ジャニオタ・俳優オタの雑記です。

フレンド-今夜此処での一殷盛り- 観てきました。

先日大阪千穐楽でしたね。本当にキャスト・スタッフの皆さんお疲れ様でした。
この舞台1公演しか取れず、悲しんでいたのに台風直撃で、観に行く分にはいいけど帰りは帰ってこられないかも…という微妙な状況で、直前には行くのを諦めようと思ったのですが、諦めなくて本当に良かったです。

一度きりしか見られませんでしたが、今まで観劇した舞台で一番素晴らしかったです。
中原中也の親友・安原喜弘の青春を描いた群像劇。
中也と喜弘の友情とか喜弘と秋子の恋、あの時代を生きた人々の文学への情熱。どれを取っても良かった。

中也とは別の道(文学を諦め?秋子と生きる)を選択した喜弘に中也が「諦めるのか」というシーン。喜弘にとってそんな嬉しくて残酷な言葉ってないのではないだろうか。
いつも無茶苦茶な中也に振り回されても彼への友情と彼の生み出す作品への尊敬や憧れで中也を支えてきた喜弘。一方通行かと思えば、中也もちゃんと喜弘のことを想っていたのかな。
秋子の気持ちも理解できる。中也と同じ高みを目指すことは難しい喜弘を応援したいような、もう苦しまず自分の道を見つけて欲しい。それなのにまた喜弘を振り回す気か!と怒ってしまう気持ちとか…とにかく色々な気持ちが交錯したんだろうなあ…。彼女の人生も辛いことがあったのに…物凄く難しい役ですね秋子さん…。
喜弘と秋子がレコードを耳につけるシーンも本当に美しくて…。
蓄音機を持たない秋子がレコードに耳を当てた時、どんな音楽なのだろうと想像すると同時にきっと喜弘の優しい気持ちが音となって聴こえたのではないかな。

皆にとって狂おしく愛しいあの時代が、全てを一瞬にして奪われてしまうところは本当に号泣で、中也の詠唱するような台詞には涙と鼻水でぐちゃぐちゃで、終演後は正直立ち上がれなかった。


正直なところ、終演後ぼうっとした頭でロビーへ向かう際、「まっすーが格好良くて〜」や「まっすー格好良かったけどちょと重かったね」というようなことを話している方々に激しく苛立ってしまう程、心が揺さぶられました。
あそこにはNEWSの増田貴久ではなく、俳優増田貴久でもなく、安原喜弘という夢を見て仲間と語らい、迷い必死に生きる青年が存在していた。中也や秋子が存在していた。
あれだけのものを観て、それしか感じられないのかと酷く乱暴な気持ちになった。
感じ方は人それぞれだとは思っても何と言えばいいのか…もっと色んなものを感じて欲しい。「重かったね」という言葉で片付けないで色々考えて欲しい。
そんなことをぐるぐる考えながら帰宅しました。


そんなことを取りとめもなく思い出しながら書いていたら、手越君のお誕生日を迎えました。
27歳おめでとうございます!そろそろ4人の姿を待ってますよ!